オースター監督作品

ブルー・イン・ザ・フェイス [Blu-ray]

ブルー・イン・ザ・フェイス [Blu-ray]

まさか『ブルー・イン・ザ・フェイス』が『スモーク』よりも早くブルーレイ化されてるとは。

ポール・オースターが脚本を書いた『スモーク』はウェイン・ワンが監督してベルリン映画祭銀熊賞を受賞した秀作。

蓮実重彦をして、傑作とは思わないがこういう映画が毎週どこかの映画館でかかっていたら幸せだと思う、と言わしめた映画(出典を忘れてしまったけど……)。恵比寿ガーデンシネマの興行記録を『ボーリンング・フォー・コロンバイン』に抜かれるまで持っていて、閉館の際、最後にかかったのがこの映画だった。

『スモーク』は、オースターらしい偶然や人の情や面白い設定が生き生きとして楽しい。毎日同じ時間、同じ場所で写真を撮るタバコ屋の主人なんていう設定はまさにオースター。

そんな『スモーク』の姉妹作と言えるのが『ブルー・イン・ザ・フェイス』。『スモーク』撮影後、同じメンバーで即興的に撮影され、監督ウェイン・ワンが急病か何かでいなくなった時にはオースター自らが監督したという映画。

まとまったストーリーらしきものはないが、『スモーク』のメンバーの外伝的な映画で、みんな楽しんで撮ってるな、という雰囲気が観てる側にも伝わって僕も好きな映画だった。役者としてマイケル・J・フォックス、マドンナ、そしてジム・ジャームッシュまで出ている。

VHSで出て以降、しばらく放っておかれていたけど、2013年4月、日本では、本家『スモーク』よりも早くブルーレイ化されていた。

うーん、知らなかった。早く買おう。
↓2作の脚本も売られている。

スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス (新潮文庫)

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