すごいマンガ
- 作者: マルク=アントワーヌ・マチュー,原正人
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 大型本
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ひたすらズームしていくマンガ、と言って分かるだろうか?
冒頭、男の顔にズームしていく。男の目には、自分の手に持った携帯が映っている。
さらにズームは続き、携帯のカメラのレンズにズームしていくと、そのレンズに、銃を持った男の姿の見えていくる。
つまり目が映り、眼球に映っている携帯のレンズ、レンズに映った銃の男と、どんどんズームと反射を繰り返していき、なぜ男は銃を向けられているのか、そしてそれが大きな陰謀の一部分であることなどが分かる仕掛けになっている。
ズームの規模は大きくなり、飛行機や人工衛星までズームしていく。これはすごい。
実際の絵を見たい人はAmazonのページでちょっと見られる→実際のコマ
ちなみに作者のアントワーヌ・マチューはこの他にも実験的なマンガを多く書き、マンガの1コマ分が切り抜かれ、その先のページが見える、というものがあるそうだ。
これは悔しい。
僕が小説でやろうとしていたのに……。
アイデアはやったもん勝ち。早いもの順に使われていく。
ほとぼりが冷めたら切り抜きネタを何かで使いたい。
飛行機に乗っていたのは何者か? そして、その人物に何が起きたのか?
カトリーヌは何を受け取ったのか?
それでは読者の検討を祈る。