物語の最大公約数

ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

ぼくらのフンカ祭』読む。
第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、「このマンガを読め!」第1位。

桜島噴火により、突如にぎわい始めた田舎町。
そこに住む高校生、富山と桜島の青春物語。

フンカ祭というネーミングがいい。
主人公富山が口にした言葉が町の行事に使われ、その夜に起こることがクライマックスとなる。

火山の噴火した町と、フンカ祭という祭り。この設定だけで面白いのは確実なのだけど、そこに高校生2人の青春があって初めてパズルのピースは埋まる。

火山の噴火した町のコンニャク屋奮闘記じゃ面白くないわけだ。
青春じゃなきゃけない。

誰もが経験した(あるいは経験したかった)青春というキーワードが、
物語の最大公約数なんだね。