ハズさない鉄板映画

十二人の怒れる男』がブルーレイ化。

画質はクリアになったけど、古い映像をシャープにしたのでザラつきが気になる。まあ1957年の映画なので、仕方ないか。

今回のブルーレイ化で、日曜洋画劇場版の日本語吹き替えが収録された。他にもDVD版にもあった日本テレビ版の吹き替えも収録。

どちらが優れているかは好みによるかもしれないけど、僕は日本テレビ版に1票。

英語版と日本語版2種を比べるのも一興だし、アメリカの映画評論家のコメンタリーも収録されているので、4種の音声が楽しめる。

内容については、名匠シドニー・ルメットの演出がなんともいい。
ほぼ1室のみの舞台。映画では相当ハンデがあるにもかかわらず、全然そんなことは感じられない。

12人の登場人物の描き分けはもちろん、暑さ、扇風機、雨、暗くなった室内など、変化を上手く使っている。

授業で学生に見せて、絶対に外さない作品があって、『十二人の怒れる男』は鉄板。映画に馴染みのない20歳前後の学生でも楽しめる50年前の映画ってのもすごい。

ちなみに他にも鉄板はあって1996年舞台版『笑の大学』なのだけど、そういえば三谷幸喜も『12人の優しい日本人』ってあったな。