逆転の発想

ある日どこかで [DVD]

ある日どこかで [DVD]

アイ・アム・レジェンド』『リアル・スティール』『運命のボタン』の原作でおなじみ、リチャード・マシスンの原作・脚本作。

80年代の映画は馴染みなく生きてきたのだけど、オススメされてDVDも貸してもらったので鑑賞。

ある日どこかで』は正直、聞いたこともない作品だったのだけど、知られざる名作らしいね。その証拠に午前10時の映画祭の50本の中にも選ばれているという。

主役はスーパーマンクリストファー・リーブが好演。
低予算の映画なのだけど、場所をホテルに限定して、時間を越えるSFものを上手く処理している。

話の内容は数十年前の女優の写真に恋した脚本家が時空を旅してその女優に会いに行くという内容。そこでの恋愛。

何よりも感心したのが、主人公が思い詰めて過去へ飛んでしまうというSFの部分。それを可能にするアイデアの1つが、過去へ行こうとして失敗した主人公が、昔のホテルの宿帳を調べて、宿泊名簿に自分の名前を見つけて、やっぱりこのまま頑張って試みれば過去へ行けるんだ! と確信する下り。

これは逆転の発想。過去に行ったという痕跡をみつけて、そこから逆算して行けるんだという自信を深めるなんて、今までそんなのあったかな?