激辛ファンタジー


8月9日公開の『パシフィック・リム』公開記念として、『パンズ・ラビリンス』観直す。

ギレルモ・デル・トロ監督の代表作『パンズ・ラビリンス』は第2次大戦下のスペインを舞台にした、独裁政権の軍隊VSレジスタンスという現代パートと、主人公の少女が迷い込むファンタージ世界の2本立て。その2つが同時並行的にストーリーを作っている。

現代パートのドキドキ感と残忍さ、ファンタジー部分の蠱惑的な魔物の造形、ダークファンタジーとして最高の出来ではないか。

しかしこれ、ダークすぎて、子どもは観られないね。日本のDVDやブルーレイのパッケージは観やすいファンタジー風だけど、その実、内容は激辛。残虐は残虐としてしっかり描いている。

怖いファンタジーを、顔を覆う指の間から恐る恐る観る感じ、そういう懐かしさをこの作品から感じる。