惨殺半島……

惨殺半島赤目村(1) (アース・スターコミックス)

惨殺半島赤目村(1) (アース・スターコミックス)

すごいタイトルだけどね、『惨殺半島 赤目村』。
もう、これぞ田舎! 面倒くさい人間関係! 閉鎖的な社会! という感じの村で起きる(であろう)殺人事件。

「であろう」って書いたのは、厳密にはまだ殺人事件はたぶん起こってないないのだけど……どうだろう。こういう書き方しかできないくらい、このマンガは複雑なんだよなあ。

これ、話題になってないのかな? 秋田の、いじめで次々と医師がやめていくことで有名な上小阿仁村(かみこあにむら)を彷彿とさせる設定で、無村医の村に着任した若き医師、呼んだのは村長、反村長派の住民からのいやがらせ、などなど、モチーフは絶対これ。

さらに、村にまつわる伝説、隔離された一家の設定など、諸星大二郎っぽくて面白い。

なぜか常に手袋をしている主人公(1巻で真相が明かされる)、共同生活を営む乙女組の真相などなど、ナゾ多すぎ、伏線張りまくられ、複雑な登場人物……これはすごいマンガ。

2年間、ストーリーを作っていたというのもうなづける出来で、続きが気になって早く読みたいけど、月刊誌に隔月連載されてるようなので、まだまだ長丁場だなあ。