『ゴーン・ガール』分析1

※ちょっとネタバレあり。

ゴーン・ガール』で主人公ニック・ダンの最初のセリフ(ナレーション抜かす)は、「”陛下は”濡れるのが嫌いだ」。

陛下というのは自分のことだけど、なぜ「濡れるのは嫌いだ」と言うのか。
最後まで見ればわかるが、終盤、ニック・ダンは嫌々ながらシャワールームに入る。

入らざるを得ない、というのが正確なところだけど、最初と最後を見ればわかるとおり、彼は濡れるのがイヤやのだ。それなのに、最初は妹のマーゴに水をかけられイヤだと思い、最後はある女性にシャワールームに誘われ嫌々ながら入る(濡れる)。

そもそも、この映画は最初と最後のシーンがほぼ同じ構図、セリフでリンクしてあるんだけど、水を嫌がるけど、でも女性のせいで濡れる、というシーン・構図もリンクしている。

最初と最後が同じなのだ。