本の魔力、時代性

今日の貸し出し結果。

姑獲鳥の夏』(京極夏彦)→×
『幽霊たち』(ポール・オースター)→×
『浴室』(ジャン=フィリップ・トゥーサン)→×
『23分間の奇跡』(ジェームズ・クラベル)→○
ドグラ・マグラ』(夢野久作)→○
火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)→○
『その女アレックス』(P・ルメートル)→○

気合い入れて、しつこくオススメしたので貸し出し数延びました。
オースターとトゥーサンは僕の紹介が悪かったかも……。

それにしても、実はわざと持ってった『姑獲鳥の夏』がダメだったのは、
やっぱりそうなのか、という感じ。京極夏彦を知ってる学生はすでに読んでるので当然スルーするし、知らない学生にとっては上下2段の新書版だし、内容もなんだかピンときてない感じだった。

でも、この本が出た時、本の魔力みたいなものは確かにあって、もし当時の学生に貸し出したら、内容がわからなくてもきっと借りていたと思う。だから、その時期異様に輝く、時代性みたいなものをまとっている本があって、京極夏彦とか乙一とか、あるいは吉本ばななもそうだったんだなあと思う。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

さて、今はなんだろう? ちなみに『その女アレックス』は50万部突破らしい。
その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)