サヨナラだけが人生だ
29日に脚本家の山内久さんが亡くなっていたらしい。今日、ニュースになった。亡くなったその日、僕は山内脚本『幕末太陽傳』を学生にすすめていた(田中啓一名義)。偶然。
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それに、今見直してみると、肺を病んだ主人公(監督と同じだ)は、冒頭、時計を拾う。時計は止まってしまうが、主人公はそれを直して元の持ち主(高杉晋作=石原裕次郎)に返す。ところが終盤、「また止まってしまったぞ」と石原裕次郎が主人公に時計を渡す。
これは、死期の近い主人公が、まだ生き続ける時間をもらったということなんだろうか。それとも、何度修理しても(延命しても)、時間は無情にも止まってしまう、ということなんだろうか。
「サヨナラだけが人生だ」