こんなにハマって

自分でも想像していなかったが、「ウォッチメン」にハマった。

原作のアメコミは未読で映画を見た。

衝撃。

原作ものの映画にマレにある現象で、映画を通して原作の物凄さが透けて見えることがあるんだけど
(例:ソラリス)、ウォッチメンはまさにそれ。

スーパーヒーローを現実の社会の中にいかにリアリティを持って描くか、が本作の肝の1つ。
自警を禁止する法律の制定によって、かつてのヒーローたちは引退したり政府の一員になったり、
法律を無視して犯罪者を私刑にしたり。

ヒーローとして活動できない苦悩を描くことによってリアリティを出し、
なおかつ、80年代の冷戦下の世界を同時進行で描き、その実在の事件にヒーローを絡ませることによって、
一層、現実味を、増している。

映画を見て、打ちのめされ、
当然のように、原作を買った。

読んだ。

さらに打ちのめされ。

当たり前だが原作はさらに面白い。
というか映画では描ききれなかった膨大な情報量とおびただしい伏線。

僕はマンガをあまり読まないのでまったく正当な判断はできないのだけど、
こういうアメコミを読んじゃうと、マンガ大国と言われている日本は頑張ってほしいなあなんて、
心にも無いことを持ってしまう。

とにかく今は、原作を毎夜読みふけり、
映画館にも2度足を運び、3度目も行く気でいるので、
しばらくはウォッチメン熱は冷めそうにないなあ。