2009-05-02 延長12回 #小説 「闘いが始まるのだ。二つの部族の、名誉と誇りをかけた闘い。 闘技場に集まった聴衆は、高揚を押さえきれず声を上げる。 太鼓の音がドロドロと鳴り出す。 聴衆の声はさらに増して、地響きとなる。 闘士たちが出てくる。 手には、敵を倒すための武器。硬い棍棒と敵に投げつける球。 先頭に立っているのは、部族で最も勇敢な男。混血の王子。」 (ケームズ・ナゲイザー「銀枝篇」より)