シナリオの第1歩目

演劇入門 (講談社現代新書)

演劇入門 (講談社現代新書)

「演劇入門」読む。平田オリザの入門編。

シナリオ書きの第1歩目はたいていテーマの設定だと言われているけど、
ところがこの本では、まず舞台(場所)の設定だという。

確かに、何かが起こりそうな場所をまず設定すれば、
おのずと魅力的な展開が生まれてくる。

結局ストーリーを書いていけば、
テーマは自然と浮かび上がるという寸法だろう。
ただし、作家の中にテーマが常にあればの話だけど。

すなわち私は、現代演劇の役割もまた、この、「私に見えている世界を、ありのままに記述すること」のみだと考えている。(平田オリザ「演劇入門」)