怖い短編集その2

ほんとうにあった12の怖い話

ほんとうにあった12の怖い話

長崎出版の「12の怖いシリーズ」その2。
前作『12の怖い昔話』と同じスーザン・プライスの作品を集めた第2弾。

今回は「本当にあった」というふれこみで、
各話に作者のコメントが付いている。

この人は平易な文章でサクサク書くので、読んでいて気持ちがいい。
お話もいろいろあって飽きないし、何度も読み直せるから、子どもの読書にもいいんだろうね。

今回も『トロル』という悲しく怖い話が好き。
けっこう悲惨な話なんだけど、スルッと読めちゃう。

他にも『角笛』の不気味感、
『魔王との晩餐』のユーモア感もいい。

また、最後の『不思議な水差し』でホッと終われて、安心できる。
安心できるホラーってのも変だけどね。