怖い短編集その1

12の怖い昔話

12の怖い昔話

  • 作者: スーザンプライス,Susan Price,安藤紀子
  • 出版社/メーカー: 長崎出版
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本
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長崎出版が出す「12の怖いシリーズ」の、最初の本。

日本でもけっこう翻訳本が出ているスーザン・プライスの短編集。
SFやファンタジー、怖い話など幅広く書く人で、ガーディアン賞もとってる。

なのでこの『12の怖い昔話』も、スラスラ読めてゾッとして、
楽しく怖がることのできる1作。

『罪人トム・オッター』はユーモア漂う話。
『影』や『霧のなかの古城』はヨーロッパ感のあるホラー。
『墓場に燃える火』は読み応えがあっていい。

だけど何より出色なのが『真夜中の訪問者』。
すごく短い話なのだけど、悲しみのあるホラー。それから愛もある。
読んだ人それぞれ、好きな話が分かれると思うけど、僕はこれが1番。

この本、子どもから大人まで楽しめる。