怖い短編集その13

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

僕が読んだ怖い短編集の中で、1番オススメなのがこれ。
宮部みゆきが編纂した『贈る物語 Terror』。

何がいいかって、ラインナップがいい。

古典的名作のジェイコブズ『猿の手』、ジャックスン『くじ』、デ・ラ・メア『なぞ』など、押さえて置くところはしっかり押さえている。

なおかつ単独で本を買うまでいかないけど、この話単体で読みたいってものもちゃんと収録。例えばディック『変種2号』、ダーレス『淋しい場所』、マレル『オレンジは苦悩、ブルーは狂気』。

そして、宮部みゆきらしい奇妙なセレクションとして、ゲームのキャラ設定書だったり、最後の話『パラダイス・モーテルにて』が入っている。

ちなみにこの『パラダイス・モーテルにて』が、変わった話。
宮部みゆきも解説で書いてるけど、男は何が面白いかわからないけど、
女の人はよくわかる、という男女でとらえ方が違うホラーなのだ。

「ホラーなのだ」とか大上段に書いたけど、僕は男だから、
何がホラーなのか、何が面白いのか、イマイチよくわかってません。