ライブ映画ベスト1
Stop Making Sense [Blu-ray] [Import]
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その第1位がこれ『ストップ・メイキング・センス』。
80年代を代表するニュー・ウェイブあるいはポスト・パンクバンド、トーキング・ヘッズの伝説的なライブ映画。
監督は『羊たちの沈黙』をまだ撮る前のジョナサン・デミ。
撮影監督は『ブレードランナー』のジョーダン・クローネンウェス。
この映画、撮影を3日間行い、舞台の左から撮影する日、右から撮影する日、正面から撮影する日に分けて、複数台あるカメラが画面に映り込まないように工夫されている。
また、監督のジョナサン・デミは「誰が撮っても傑作になった」と言っているが、どう撮るか、それをどう繋げるかはやはり監督の腕だろう。
オープニングの1曲目、ラジカセを持って舞台を歩いてくる足下だけが写される。マイクの斜め後ろにラジカセが置かれ、再生ボタンが押されるとリズムが鳴り始め、ギターの音が入る。カメラは徐々に足下から上に上がり、歌い始めとともにヴォーカル・デヴィッド・バーンの顔が写る。
歌っているが画面は顔しか写ってない。と、背後からのカメラに変わる。1人で客席に向かって歌っている姿がようやくわかる。
そしてカメラの切り返し。今度は舞台正面から。舞台上には何もない。ただデヴィッド・バーンとマイクとギターと、それから置かれたラジカセ。
たった1人なのだ。
誰が撮ってもいい映画にはなるだろう。だけど、傑作になるにはやはり監督はじめ、撮影クルーの力だろう。
ちなみにこの映画、ソフトは国内盤DVDはすでに売り切れ(廃盤?)。
でも中古でちょっと高いお金を出せば買えないことはない。
このDVDはけっこう頑張っている仕様で、5.1chのサウンドが2種類と、2chでも楽しめるサウンド1種、それに監督やトーキング・ヘッズのメンバーによるコメンタリーもある(日本語字幕あり)。
ただこのコメンタリーを無視すれば、輸入盤だけどブルーレイもある。北米版は日本と同じリージョンなので問題なく観られる。
画像はDVDの画質に毛が生えた程度。音はDTS-HD Masterなので良くはなってると思う。
3000円くらいで買えるので、輸入ブルーレイ版はオススメ。