2013年ベスト1
2013年が終わり、2014年が始まって。
振り返れば2013年ベスト1、映画は『かぐや姫の物語』!
やっぱり表現のすごさ、感情の伝わり方がケタ違いだった。途中、ストーリー的にダレるところがあったとしても、要所要所の突き抜け方が他の作品より群を抜いていた。
日本アニメーションの到達点だし、この高みまで行けたことへの評価。永遠に残る傑作だと思う。
一方、本については、その年に出たものはあまり読まないので、既刊本を含め、今年読んだ本ベスト1は、ジョン・ル・カレ『スクールボーイ閣下』!
- 作者: ジョンル・カレ,村上博基
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/01/31
- メディア: 文庫
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スマイリー3部作から何を選ぼうか悩んだけれども、結局2作目『スクールボーイ閣下』を選んだ。
ハマったきっかけである『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』は、実在の事件を元にしたリアリティーと謎解き感、なにより少年とのエピソードが良かった。
3部作最後の『スマイリーと仲間たち』は、顔見世興行で、スマイリーの獅子奮迅ぶりも良かったけれど、やはり3作を通して一番熱中して、一番打ちのめされて、読書の楽しさを存分に味わえたのが『スクールボーイ閣下』だったので、これを1番にした。
ちなみに2013年最後に読んだ本がル・カレの『パーフェクト・スパイ(上)』で、2014年最初の読書がその下巻だし、まだまだル・カレのマイブームは続く。
- 作者: ジョンル・カレ,John Le Carre,村上博基
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1994/07
- メディア: 文庫
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日本で認められづらいのは、もともとの読みづらさもあるけど、やはり訳のひどさだと思う。『パーフェクト・スパイ』の読みづらさがまさにそうで、本当に苦労して読んだ。
望むべきは新訳で一気に読みやすくして欲しい。そうして日本で正当に評価して欲しい。
今年2014年も続々、ジョン・ル・カレを読む予定。