誰が本を殺すのか

http://gigazine.net/news/20130202-books-in-library/
1年前の記事。Amazonの書籍ページ上に「その本は近くの図書館にあるよ」と知らせてくれるアプリについて。

今さら知ったのだけど、こういうのまであるんだね。

ちなみに調べたら、他にも似たようなアプリがあって、こっちはどっちかというと、図書館にある本を調べるためにAmazonサイトを利用しているという感じ。
http://libron.net/

一番上の記事のアプリは、Amazonで買う必要ないよ、図書館にあるよ、というものなので、スタンスが全然違う。

この記事に対するtwitterの反応は、「便利!」ばかり。100個に1つくらい、Amazonに怒られない? 的な反応もあるが、本読みはその程度の想像力しかないのか。このアプリで困るのはAmazonだけか?

将来、書店は絶滅して、作家は図書館向けにだけ本を書き、本を読みたい人は図書館に通い、地域で1冊の本を共有する。作家の数は激減し、ビッグネームが残るだけ。

あるいは、作家に分けて図書館ができる。村上春樹だけの図書館、有川浩だけの、百田尚樹だけの……。

かくして本は死んだ。

数万年後、地中に埋もれた建物から発掘されたのは、無数の村上春樹。この時代、作家は希少種で、自然に滅んでいったのだと、歴史の教科書に載るのだろう。

そう、自然に滅んでいったのだと。