出版後にまず困ること

『ぐるりと』近況は、amazon品切れ、楽天ブックス品切れ、TSUTAYA品切れ、オムニ7はようやく出荷された模様、紀伊國屋通販および札幌本店品切れ……(オーロラタウン店、厚別店にはあります!)。
これはどういうことかというと、需要が供給を上回ってるわけですね。本来もっと売れるはずなのに、初回入荷冊数が少なすぎた。いいように言えば、予想外の売れ行きということなんでしょう。

しかしそうなると例えばamazonでは「一時的に在庫切れ(中略) 入荷時期は未定です。 万が一、入荷できないことが判明した場合、やむを得ず、ご注文をキャンセルさせていただくことがあります。」と表示されます。

はじめて本を出した人はたいていこれにビビるわけですね。まるで未来永劫amazonに取り扱ってもらえないような文面だし、今ある需要を逃したくない。売れるときに売っておきたいのです。

で、編集さんに問い合わせるわけです。僕も最初の本はそうでした。すると編集は言いました「作家さんはみなさんそう連絡されますが、大丈夫です、そのうち入荷されます」と。

なぜ品切れ後の入荷が遅いのかは、出版の(取次を介した)システムを知れば納得したり納得できなかったりするわけですが、以下のリンクなんかを参考にしてください。https://ischool.co.jp/2017-05-02/

(ただしamazonの直取がすべてにおいてバラ色というわけではなく、amazonの寡占状態になった結果、無理難題を押しつけられるという懸念もあるようです。https://ischool.co.jp/2017-03-23/

読者にはまったく見えない取次とはなにか、出版社と取次の関係性をわかりやすくしたマンガがあるので、そちらもぜひ参考に。『重版未定』という編集者を主人公にしたマンガです(単行本化もされてます)。
http://dotplace.jp/archives/23071

ともあれ徐々に、買ったよ、読んだよ、サインくださいなどなど、声が聞こえてくるようになりました。大変感謝です。