ちょっと変な本(その2)

2007年に読んだ、ちょっと変な本(その2)

「1/41―同級生を巡る旅」


写真家の女性(30代)が、今も地元に残る人たちや、全国各地に散らばった同級生にわざわざ会いに行くという企画勝ちの本。それを実行した時点でこの本は面白いに決まっている。

が、ちょっと難点があって。この本の内容紹介によると……

「あなたの同級生はいま、どこで、何をしていますか?リセット、再生、新しい自分。35歳、人生の転機とつまずき。女性フォトグラファーが全国に散らばる同級生40人の生き方から見つけた、再生への予感。 」

同級生たちがどう変わったか、あるいは変わっていないか。今の生活をただ書いてくれればそれで良かったのだが、この本、著者の内面というか、これまでの自分への不満やこんなことがあったとか、そういうのが随所にあって、申し訳ないけど邪魔。

普通のライターなら、そこら辺の自我はなるべく消すようにするのだろうけど、いかんせん、この本の著者の書きたかったことは、自分のこと。あーもったいないと思ったり、いらんなあ、と思ったりして読みました。