ミステリー(本格あるいは変格)

今日の帰りは地下鉄・宮の沢駅下車。駅から家まで、歩いて1時間くらいかかるので、歩きながらトボトボ、シナリオのネタを考えようと。

改札前、ウィズユーカードを財布から出す、そこでフト、シナリオのことを考える、次の瞬間、あ、カードがない……財布の中を探す。ない。下に落ちているのか? ない。 

ない。ない。カードはどこへ消えたのか。

本当に焦る。一瞬前まで手に持っていたカード。それが、落とす間もなく、しまう間もなく、人に盗られる間もなく、消えた。いったいどこへ?

この超絶ミステリーのオチは……


なんと、


自らの手に持ってました。

すごい。焦って、自分の手に持っていることを忘れて、他を延々探していた。無くなるはずもない一瞬で無くなっていたその理由は、灯台もと暗しならぬ、灯台そのものが暗かったという、そういう話。

ところがこれって、京極夏彦のとある推理小説のオチとおんなじなのね。

「この世には不思議なことなど何もないんだよ」