もしもWBCが脚本だったら
で考えてみた。
もしもWBC日本代表が歩んだ道を、フィクションとして書いたとしたら、
シナリオ的にみたら、どう評価されるのか。
シナリオ的にみたら、どう評価されるのか。
そう思うと、最後の一打を放つ方がもちろんドラマチックに違いない。
ずーっとダメで、それが最後に、最後の打席で決める。これがドラマ。
でも川崎は、前の試合で先発出場して大活躍していた。あれがいい。
ずっと控えだったけど、「毎試合ベンチで試合に出ていた」という燃えるコメントも効果大。
(でも代打で凡退だったけど……)
(でも代打で凡退だったけど……)
あ、そうだ、川崎は初球を打ち上げてフライだったので、あれは盛り上げ不足とか言われそう。
もっと粘ってピッチャー疲れさせて、それでも屈して凡退。次のイチローに託す、みたいなのが良かったのになあ。何が良かったのになあ、だかわからないけど。
もっと粘ってピッチャー疲れさせて、それでも屈して凡退。次のイチローに託す、みたいなのが良かったのになあ。何が良かったのになあ、だかわからないけど。
あと注目すべきは、4番打者のケガとリタイア。これはいい。
ところが、
村田がケガした5分後に、日本にいた栗原の緊急招集を決める。この早さがいい。
で、願わくば本当に直前に到着、いやむしろ予定通りに来なくて、ああ間に合わないでもギリギリ着たぜ代打栗原的なのがまあ、お約束ですな。えーと「スウィングガールズ」ですか? 見てませんが。ちなみにこのシチュエーションは僕もシナリオで使いましたが……。
脇役に主役とられちゃいました、ホレイショーが王を殺して先代の敵を討って自分も死ぬじゃおかしいでしょ。最後はやっぱりハムレットなわけで。
で、
でで、
決勝の栗原。DH先発出場。いいです。舞台が整えられてます。
そして、ワンアウト満塁というとても美味しい場面。
えーと、
ゲッツー。
次の打席で代打出されて交代。
終わり。
エンドロール。
じゃダメなんです。
再度言いますが広島ファンです。栗原は広島の4番です。
シナリオでこういう登場人物出したら、余計だとか削れだとか言われます。
ひどいでしょ。ひどいんです。
ひどいでしょ。ひどいんです。
しかし、ここに、そういう余計なってのは言い過ぎだけど、期待に反した登場人物が出てくる映画があります。
(以下ねたバレ)
黒人の老コックが出てきます。彼は、主人公に特殊能力(シャイニング)があることを知っています。シャイニングとは簡単に言うと、予言的な白昼夢を見る能力なんですが、実はその老コックもシャイニングを持っているという設定です。
で、主人公の少年は血塗られた歴史を持つホテルに乗っ取られてしまった父親(ジャック・ニコルソン)に追われて、母親もろとも殺されそうになります。少年と母親はバスルームに逃げ込み、ジャック・ニコルソンは斧でガンガン扉を壊して中へ入ろうと――と、その時、やって来ました老コック!
でも老コック、すぐにジャック・ニコルソンに殺されてしまいました。
終わり。
エンドロール。
あ、いやまだ映画は続くわけですが、
(ねたバレ終わり)
どうですか老コック。栗原でしょ。
何しに来たの? 助けないの? って。
だから栗原も「シャイニング」に出てれば成立したのかも?
なんだかよくわかりませんが。
なんだかよくわかりませんが。
あとなんだろう、シナリオ的には……っての。
ずっとスタンドにいた、前回の優勝監督であり世界的に著名であるあの方は……
シナリオにするなら……ロッキーのコーチみたいな感じですか?
最初のロッキーしか知らないのであのコーチがその後どうなるかは知りませんので言いません
でも一波乱必要とか言われるんでしょう、シナリオならプロデューサーに。
シナリオにするなら……ロッキーのコーチみたいな感じですか?
最初のロッキーしか知らないのであのコーチがその後どうなるかは知りませんので言いません
でも一波乱必要とか言われるんでしょう、シナリオならプロデューサーに。
前回は誤審問題で窮地に立たされ、その逆境をはねのけ、ってのが実にシナリオなんですが、
今回はそれらしきものはなかったですね。残念。
今回はそれらしきものはなかったですね。残念。
でも予選ラウンドで当たって負けてるってのはいいよね。
それで決勝でもう一度当たって、そこで勝つ、みたいな流れならいい。
だからせいぜい2度か。
それで決勝でもう一度当たって、そこで勝つ、みたいな流れならいい。
だからせいぜい2度か。
最後はやっぱりヒロインかな。当たり前だけど不在なので、
シナリオの場合、恋愛要素入れたらちょっとした味付けになるから、なんかあればよかったけど、
まああるわけないよね。
シナリオの場合、恋愛要素入れたらちょっとした味付けになるから、なんかあればよかったけど、
まああるわけないよね。
敵チームの監督の娘(美人)と主人公が、敵味方ゆえに引き裂かれ、
中立である審判の粋な計らいによって、娘は死んだフリして埋葬され主人公を待つ。
中立である審判の粋な計らいによって、娘は死んだフリして埋葬され主人公を待つ。
決勝で勝ち、優勝した主人公が墓へやって来て、
娘の死が偽であることを手違いによって知らされず、思いあまって自分もその場で死んでしまい、
眠りから覚めた娘は、その悲劇ゆえに、自らもまた死を選ぶ……
娘の死が偽であることを手違いによって知らされず、思いあまって自分もその場で死んでしまい、
眠りから覚めた娘は、その悲劇ゆえに、自らもまた死を選ぶ……
もはや野球じゃないねコレ。