演劇フェス終了(したみたい)

教文演劇フェス・短編演劇祭は無事終了した(みたい)。

3日目の決勝戦は都合により見に行けなかったのだけれど、
どうやら優勝はイレブンナインだった模様。

ちなみに予選1日目、2日目、そして決勝戦と、
その日勝ったチームはすべて最後の組。
これは果たして偶然なのでしょうか。

ともあれ今回の短編演劇祭、実質的な勝利はTBGS。
すばらしく実験的な脚本を、ちゃんと舞台上で実現していて、
おそらく、当人たちも手応えを感じていたんじゃないだろうか。

だから2日目の予選で、観客投票の結果が発表され、破れたものの、
そのあと、敗者復活枠が発表される瞬間、TBGSの名が呼ばれることを、
僕も当人たちも、願ったというよりも、そうなるだろうと確信みたいなものがあったと思う。

でも、そうじゃなかった。

敗者復活枠は、演フェス実行委員会が決める。
うーん、TBGSの舞台を、決勝戦で見せる義務が、僕はあったんじゃないかと正直思う。

これだけ野心的な舞台が、札幌で上演されたことが、ここしばらくあったのだろうか?
僕は全然舞台を見ないから、わからないけど、きっとTBGSの舞台は事件だったと思うんだけど……。

だから、強く願う。
これは再演するしかない。

13分20秒の舞台。
前座とか他の団体の芝居とか、余計なものを付け足さないで、
本当に、ただ13分20秒だけの公演をしたらいいと思う。

ちゃんとうまく宣伝して(札幌演劇界の大人たちも協力するべきだろう)、
それも、まだ熱が冷めないうちに。

短編演劇祭で事件が起こったということは、少なくともあの場にいた演劇関係者ならわかるはず。
絶対、評判が評判を生むと思う。

口コミが有効なうちに再演をして、
なんだか良くわからない長い名前のあーよくある札幌のアマチュア劇団ね観客は役者の知り合いの手売りだから出る役者の数を多くしようかなあれでも思ったより客は来なかったなあいいお芝居だったハズなんだけど次回公演はまた来年になるかなあ仕事も忙しいなあそう言えば最近お芝居から離れてるなあ劇団は実質活動休止状態かでもまだやる気はあるんだけど忙しいしそうだ彼女がどうたら結婚がどうたら子どもと家庭と自分の人生とアレ気がつけばお芝居なんてもう何年も見てないやそう言えば自分も演劇に燃えた時期があったなああのときは若かったアレそう言えばずっと昔ほんの少しだけ何かが変わったような瞬間があったはずだけどああ演フェスの時だあの時はすごく決まって何かが動いたような気がしたんだけどそうかあれは気のせいだったんだなあ来年は孫の顔も見られそうだあいてて心臓が痛いやあれどうしたんだ暗いぞ暗くてすごく怖くて……、

ってならないうちに!

自分たちの価値を高めて、上で戦うために、
仕掛けるべきだと思う。

人間にはチャンスの時ってのがあるわけで、
それは自分の変化とは違う、他の人間たちが動くことによって生まれる”うねり”みたいなものに、
乗れるかどうかなんだろう。

その”うねり”を生み出すために、”うねり”に乗るために、
TBGSにできることは、早い時期の再演しかないと思うんだけど。

さてどうなることやら。