暗殺者

いよいよ締切がヤバくなった。

明日。

明けない夜はないと言うが、僕は明けてほしくない。
いや、明けてもいいが、せめて眠くならないでほしい。そうすれば時間はまだある。でももう眠い。

時間は伸び縮みするとアインシュタイン相対性理論で述べた。
光の速度に近づこう。まわりは明日だが僕だけまだ昨日。
いや、それではダメだ。結局周囲は明日なのだから、締切には遅れることになる。

えーと、暗殺者がいつかくると知っていながら何もせず、
いざ、自分の目の前に現れた時にあーなんとかしておけば良かったと後悔している、みたいな。

何もそんな例えじゃなくてもテスト前の夜、みたいな簡潔な表現もあるのに、
まわりくどい書き方をするくらい締切が近いということではない。