18歳と33歳

昨日。

小説を読んでほしいという依頼があって、
ヒューマンアカデミーに行った。

僕の前に座った18歳の著者は、「緊張してます」と言った。

僕はじっと小説を読むが、
彼の目に僕はどんな風に映ったのだろう?

読みながら、ふと、18歳の気持ちにになって33歳を見ようとする。
僕がかつて18歳だった時、こんな風に33歳に読まれたとして、その時の心境は?

立派に見えるだろうか、それとも胡散臭そうに?

少なくとも18歳の(当時まだシナリオすら書いたことのなかった)僕は、
自分が33歳になったときに、18歳の書く小説を読んでそれらしくコメントを言う自分を
想像していなかった。

18歳の僕は33歳の僕をどう思うだろうか。
褒めてくれるだろうか、それとも。

まあ、褒めてはくれないだろうね。

今日、4月になった。
何か新しいことを始めよう。

18歳の時の僕が、驚くようなことを。うらやむようなことを。