怖い短編集その7
画家エドワード・ゴーリーが日本で人気になったのは、
ひとえに翻訳家の柴田元幸さんと河出書房新社の力だ。
各話の扉絵もゴーリーが描いていて、これがいい。
ひとえに翻訳家の柴田元幸さんと河出書房新社の力だ。
僕も河出の柴田訳『うろんな客』を書店で見たとたん、
あ、これはいい本だと思って買った。
以来、ゴーリーはすべて揃えてしまった。
まあやっぱり、ゴーリーの絵はいいよね。怖さとユーモアがある。
各話の扉絵もゴーリーが描いていて、これがいい。
12の話の中には、ん、これはどうなんだ? みたいな話もあるけど、
ディケンズの『信号手』とか、超古典的名作『猿の手』の柴田訳とか、
アンソロジーとして十分楽しめる。
扉絵については、9話目の『亡霊の影』が一番いい。
ちなみにゴーリーそっくりの表紙と挿絵のある怖い短編集があるのだけど、
それはまた次回。