怖い短編集その18
- 作者: 南條竹則
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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いろいろ怖い話を読み慣れたあとに、こういう一癖ある物を読むのも楽しい。
ウェイクフィールド、ウォルポール、ウエルズ、マッケン、バイロン、ブラックウッドなどなど蒼々たる面々。
中でもお気に入りはウェイクフィールド『目隠し遊び』。
「日が暮れてからお屋敷に近寄るものはいねえよ」と何度も言うラント氏のセリフが、まさに恐怖小説の醍醐味。
他にもエイミアス・ノースコット『ブリケット窪地』の嫌な怖さ、
エクス=プライヴェート・エクス『見た男』が、いったい何を見てしまったのか、などなど。
イギリス的なホラーって、端正でヒヤッとする。