英国的かっこよさ
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)
- 作者: ジョンル・カレ,John Le Carr´e,菊池光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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何がいいんだろう。スパイ小説は別に好きじゃないので、ジョン・ル・カレの英国的要素に惹かれてるんじゃなかろうか。
イギリス人(の男)が持つ伝統的男性性。悪く言えば堅苦しさなのだけど、背景にある毅然とした強度みたいなものがいい。
それに、どことない(無邪気な)子供っぽさもあるかもしれない。
例えば、『ハマースミスのうじ虫』という(すごいタイトルだけど)僕の好きな本がある。
- 作者: ウィリアムモール,William Mole,霜島義明
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/08
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『ハマースミス〜』の煽り文句はすごい。
全編に漲る緊迫感と深い余韻で名を馳せた、伝説の逸品。
ミステリ的面白さを越えた何か。
イギリスの一部の作家に時おり見られる誇り高さというか、凜々しい男の子っぽさ
しかしこれは決して過大評価じゃない。
ラストまで読んだ時の奇妙な感覚は、ちょっと他では味わえない。
おお、と思う絶対。