『七人の侍』奇妙な死ぬ順番
『七人の侍』の死ぬ順番と、実際の役者の亡くなった順番には奇妙な符合がある。
完全なネタバレになるので、以下注意して下さい。
さて実際の役者さんが亡くなった順に並べると……
(劇中の死ぬ順番)(役名)
(役者名)(生年月日−死亡年月日)(享年)
(死なず)七郎次
加東大介 1911年2月18日 - 1975年7月31日(64歳)
(死なず)岡本勝四郎
木村功 1923年6月22日 - 1981年7月4日(58歳)
(死なず)島田勘兵衛
志村喬 1905年3月12日 - 1982年2月11日(76歳)
(3番目)久蔵
宮口精二 1913年11月15日 - 1985年4月12日(71歳)
(4番目)菊千代
三船敏郎 1920年4月1日 - 1997年12月24日(77歳)
(2番目)片山五郎兵衛
稲葉義男 1920年7月15日 - 1998年4月20日(77歳)
(1番目)林田平八
千秋実 1917年4月28日 - 1999年11月1日(82歳)
というわけで、『七人の侍』では生き残っていた3人が、実際には先に亡くなり、劇中”ほぼ”早く死んだ順に生き続けた。
劇中の、3番目と4番目の死については数分違いでしかなく、あのまま即死でなければ、順番も入れ替わる可能性がある。
とすれば、登場人物が死んだ順番と、実際の役者が亡くなった順はまったく逆ということになる。
7人の侍の中で最も早く死んだ平八を演じた千秋実が、結局最後まで存命だったということはよく言われるけど、それだけでなく、他の役者の"だいたい"すべてが、劇中早く死ねば死ぬほど、実生活では後々まで生きたという奇妙な関係になっている。
というお話。