映画

暑い夏と映画3『砂の女』

真夏にあう映画ということで、今日は『砂の女』。岸田今日子がかわいい(他にも『秋刀魚の味』なんかも、いい岸田今日子映画だ)。なぜこの映画を観てるかというと、今日、今さらながら映画『セッション』を観たので、何かこれに近い映画を観て寝ようと思っ…

暑い夏と映画2『真夏の夜のジャズ』

真夏にあうライブ映画ということで、今日は『真夏の夜のジャズ』。ジャズ・フェティバルとヨットレースの融合という、暑さと涼しさ。何かの本で読んだけど、このフェスティバルで圧倒的なパフォーマンスを見せたアニタ・オデイはこの時ヤクをバリバリ決めて…

暑い夏と映画1『ストップ・メイキング・センス』

暑い夏をより暑くということで、『ストップ・メイキング・センス』を観る。トーキング・ヘッズのライブ映画なのだけど、監督は『羊たちの沈黙』でおなじみのジョナサン・デミ。彼をして、誰が撮っても傑作になっただろうと言わしめた圧倒的なライブパフォー…

ケン・イシイ『EXTRA』PVの衝撃。

ケン・イシイ『EXTRA』のPVを久しぶりに観る。 監督は奇才、森本晃司。これが、19年前の作品だとは……。 いま観ても、いや、いま観た方が清新。スピード、ノリ、バイオレンス、浮遊感に疾走感、異形さ。 何より、これが一番大事なのだけど、かっこいい。小津…

日本人の都市伝説映画

なんか興味を惹く映画があった。菊地凛子主演の外国映画『クミコ、ザ・トレジャーハンター』。アメリカで有名な話を題材にしたそうだ。コニシタカコさんという日本人女性が、映画『ファーゴ』内で大金が埋められたシーンを、本当だと勘違いして(映画の冒頭…

『ソーシャル・ネットワーク』分析1

『ソーシャル・ネットワーク』観ながらの覚え書き。シーン1の会話でバス送迎の話が出て、その後その通りにバス送迎のシーンが出る。で、マークが女の子判別サイトを作る際、9分07秒、38秒ですでにfacebookの文字が見える。それにそうか、裁判は3つあるんだ…

邦画の質

邦画はつまらないとよく言われる。 きっと面白い映画もあるのだろうけど、そもそも、ストーリー紹介からして面白くない。例えば……↓ある邦画のストーリー 妊娠直後の妻に悪性腫瘍が見つかった夫婦の育児と闘病生活をつづる実在のブログから生まれた実写映画化…

最高のライブ映画

トーキング・ヘッズの最高のライブ映画『ストップ・メイキング・センス』。監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ。国内版ブルーレイがついに6月17日発売。ストップ・メイキング・センス [Blu-ray]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2015/06/17メ…

来たぞシャマラン最新作

来ました。天才監督シャマランの(←笑うところです)最新作トレーラーです。ヤバいです。

『ゴーン・ガール』分析1

ゴーン・ガール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2015/04/03メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (38件) を見る※ちょっとネタバレあり。『ゴーン・ガール…

『第三の男』コレクション

僕は『第三の男』コレクターだ。 1949年製作のこの映画は完璧だ。特にセリフがいい。だけど、日本語字幕は、そのセリフの良さを伝え切れてない。そう思って、DVD化された『第三の男』の字幕を1つ1つ調べてる。この間、19本目の『第三の男』を買った。現在、…

応募数の激減について

話のついでで、函館の映画祭の、シナリオ大賞の応募数を調べてみたら驚愕。2011年に177本あったのに、2012年は94本に激減。理由は、函館市の事業仕分けによって賞金が3分の1に減らされ、函館を舞台にするという応募規定が入ったため。いい機会だと思い、事業…

賛否両論『愛犬とごちそう』

あとそうだ、恒例の併映短編『愛犬とごちそう』は、すごくいい出来なんだけど(泣きそうになる)、犬にひたすらジャンクフードを食べさせ続けるという展開なので、賛否両論らしい。 僕もそこは気になった。アニメだからいいだろう、という賛成派がいるのはわ…

『ベイマックス』ディズニー/ピクサーの限界

『ベイマックス』星3つ。前半のベイマックス設定に星4つ、後半は凡庸なアクション映画で星2つ。もうベイマックスの設定どうでも良くなってたね。絶対、前半の設定で押し切るべき(これは『WALL・E』でも思った)。システマチックに洗練されたシナリオは、…

シャマラン最新作!

パインズ -美しい地獄- (ハヤカワ文庫NV)作者: ブレイククラウチ,Blake Crouch,東野さやか出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/03/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (22件) を見る鬼才映画監督、M・ナイト・シャマラン(笑わないで下さい)。『シッ…

仁義なき脚本家

破滅の美学―ヤクザ映画への鎮魂歌(レクイエム) (幻冬舎アウトロー文庫)作者: 笠原和夫出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1997/10/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る笠原和夫。『仁義なき戦い』などのシナリオを書いた、日本を代表する脚本家…

あの傑作アニメ初ブルーレイ化!

銀河鉄道の夜 [Blu-ray]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014/05/30メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (8件) を見るアニメ『銀河鉄道の夜』がついに、2014年5月30日、初ブルーレイ化!原作はもちろん、イーハトーブからの使者、宮沢賢治。…

生きているということ

テオ・アンゲロプロスが死んでから2年がたつ。 世界的映画監督の、最後の作品『エレニの帰郷』。映画館へ行き、座席に座ると、母娘のコンビが、何か話ながら席に着くのが見えた。そのノリの具合から、これは、もしや、この親子(どちらも成人以上だ)はテオ…

いよいよ劇場公開!

僕が脚本を書いた映画『茜色クラリネット』が、いよいよ3月22日から劇場公開されます。まずは札幌シアターキノから順次公開。 http://theaterkino.net/他にも、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映されます。 (昨年12月、函館港イルミナシオン映画…

2013年ベスト1

2013年が終わり、2014年が始まって。 振り返れば2013年ベスト1、映画は『かぐや姫の物語』! やっぱり表現のすごさ、感情の伝わり方がケタ違いだった。途中、ストーリー的にダレるところがあったとしても、要所要所の突き抜け方が他の作品より群を抜いていた…

高畑勲はスマートだ

日本人なら誰でも知ってるかぐや姫の物語。 でも外国人が観たら、突如、月に帰るって言い出した時、驚くだろうね。構想8年、製作費50億らしいけど、いや、これはすごい出来だ。ともすれば盟友・宮崎駿ばかり研究されてきたけど、この人についても掘り下げて…

ぶっこまれる!

今さら、『そして父になる』を観る。子ども取り違えを題材にした家族の物語。是枝監督らしい細部の行き届いた演出が素晴らしい。父を演じた福山雅治は、建設会社?不動産会社?(三菱地所がモデルだと思うが)のグイグイ行くタイプの優秀な社員。是枝監督の…

泣ける野球映画

昨日の『モンゴル野球青春記』に続き、野球ものの映画。『42〜世界を変えた男〜』。黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン。様々な迫害に耐えながらも、彼はメジャーで野球をする。監督は、『L.A.コンフィデンシャル』の脚本家、ブライアン・ヘ…

モンゴル野球

12月2日まで札幌・蠍座で上映している『モンゴル野球青春記』を観た。モンゴルで野球を教えることになった元高校球児の物語。言葉や文化の壁にぶつかりながらも、モンゴルの青少年たちに野球を教えて交流していく……という、まあなんというか、予想される展開…

『七人の侍』奇妙な死ぬ順番

『七人の侍』の死ぬ順番と、実際の役者の亡くなった順番には奇妙な符合がある。完全なネタバレになるので、以下注意して下さい。さて実際の役者さんが亡くなった順に並べると……(劇中の死ぬ順番)(役名) (役者名)(生年月日−死亡年月日)(享年)(死な…

渡辺謙>志村喬

『許されざる者』観た。冬の北海道をよく撮れている。イーストウッド版と違うところは、ラストのアクションシーンへの動機付けを明瞭にしたところ。佐藤浩市演じる警察署長との対決なのだけど、イーストウッド版ではどうしても、この人そんなに悪いか? とい…

『クロニクル』

2週間限定で首都圏のみで公開された映画が評判を呼び、今や全国に拡大上映されている。青春超能力映画『クロニクル』。謎の物体に触れてしまった高校生3人が、突如として超能力を使えるようになる。サイコキネシス的なことや、あんなことやこんなことまで。…

『凶悪』な映画

映画『凶悪』観る。新潮文庫から出ている原作本も以前読んだ。 http://d.hatena.ne.jp/ys22ys/20131001/1380635863映画ははじめ、この物語は実在の事件を元に作られたフィクションです、みたいなテロップが入る。まあ確かに、実在の事件半分、映画用のフィク…

映画は2つで出来ている

2001年宇宙の旅 [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/04/21メディア: Blu-ray購入: 10人 クリック: 98回この商品を含むブログ (69件) を見る映画館で『2001年宇宙の旅』を観る。新・午前10時の映画祭だ。札幌では10月4日までや…

東京物語抱き合わせ

【Amazon.co.jp限定】 「東京物語」 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター(「蓼科日記 抄」付き) [Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2013/08/28メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る巨匠・小津安二郎と、盟友の脚本家・野田高…